あの日出会った一匹のカタツムリ。彼とはそれっきりですが、大切なことを授かりました。
こんばんは〜
SNAIL VISION Nature Healing Trip
スネイルビジョン代表兼ネイチャーガイドのツムリンことトモキです♪
妻のチッタとふたりで運営する小さなショップですw
夫婦ふたりで、長野は上高地の〝小梨平キャンプ場〟で働いていたのは2年前のこと。その2年前には〝明神館〟にいました^ ^
標高1500m。北アルプスの聖地上高地は、またの名を〝神降地〟とも言い、穂高神社の奥宮がある明神池は神域ですが、3000m級の山々の谷底に位置する上高地は、漂っている空気がとても神聖でした。
そんなある日、チッタと一泊の登山へと夜明け前に出発して早々に、トレイル(遊歩道)に一筋の引きずった跡を見つけました。その先を辿ると、一匹の立派なカタツムリがいました。
カタツムリは主クラスのサイズで、住処の殻は美しく、本体(中身!?)も筋肉質で立派な触覚を持っていました。きっと何年も厳しい冬を生き抜いてきたであろう風格がありました。
すぐに思いました。
「最短距離でトレイルを横切ろうとしている!」
この深い森の中で、この小さな生き物が人が歩くトレイルに出くわすことなんて生涯であっただろうか。ましてや上から見下ろせる猿や鳥ならまだしも、なぜ、迷いなく一直線で横断できるのか。。
足跡と目の前で動いているカタツムリのスピードを見ると、3mもない道幅を一晩かけての横断中のようでした。
これまでに、車で走っていると、イタチや猫、タヌキやイノシシなど、動物が一直線に最短距離で素早く横切るところは時々見かけます。身の危険を感知しているのでしょう。
しかし、このカタツムリは長い旅の途中、昨日の晩遅くにこのトレイルに行き当たったようです。そしてまもなく渡り終えようとしているのです。
うっすらと地面を這った足跡には、休憩した跡や方向転換した跡などが一切なく、まっすぐ森に向かっています。
スローな彼の視点になりきり、しばし想像してみました。
すると、わたしたち人とは、流れている〝時間軸〟そのものが違うのです。
この世界のすべての存在、生きものの命ひとつひとつが個性を持ち、それぞれが想像も及ばない能力を持って、それぞれの時間軸を元にそれぞれの主観で生きていることに気が付きました。
久々の大きな衝撃です!
目が覚めた思いで目を開けました。目の前には何百年も生きているであろう大樹から芽を出したばかりの植物まで、世代を越えて森が形成されています。
目からウロコでした。これまで自分が創り上げた勝手な思い込みで、この世界を見ながら生きていたのです。
「視点を変えると、世界も変わる」
これが当ショップ、スネイル(カタツムリ)ビジョン(視点、展望)の屋号の由来なんです^ ^
そのコンセプト、カタツムリの視点でスローなトリップは、彼と出会わなければ生まれませんでした。
僕の師(マスター)の中では小さい方ですw
彼がトレイルを横断し、森へと入ったのを見送ると、僕らはまた歩き出しました。。
わたしたちスネイルビジョンは、日常を離れ〝時間を外した時間〟の中で、心とからだが満ち満ちるようなツアーをご案内致します♪
最短距離で横断する先生