昨日の午後9時26分頃、熊本県熊本地方に震度7を観測する強い地震が突然やってきました。
私どもが住んでいる佐賀県鳥栖市では震度4を観測し、棚から陶器の湯呑みがひとつだけ落下し割れた程度でしたが、
それでもかつて九州では経験した事がない揺れに、鳥肌が立ちました。その後も断続的に強い余震が続き、九州中部を中心に
西日本各地、不安な一夜となりました。
週末、九州の広い範囲でまとまった雨がふる予報が出ています。まだまだ予断が許されない状態が続きますが、どうか皆さん
ご無事でありますように!
地震、津波、雪崩、地滑り、洪水、雷、熱波、寒波、台風、噴火など、自然はいつも何の準備もないところに、突然その威力を
見せてくれます。それを目の当たりにした時に初めて、わたしたちが住むこの地球が活発に生きている事、人間のその存在が実に
ちっぽけであるという事を再認識させられ、自然に対して謙虚な気持ちになるのだと思います。
これは生きものとして重要な事で、人間以外の生きものはみな自然を享受し、自然と一体となって生を生きています。
まあ、人間は他とは違うそれが持ち味で、お役目そのものが別なんでしょうが、憧れの〝自然と一体〟です。
日本国内で震度7を観測したのは東日本大震災の2011年3月11日以来で、自ずと九州内やその周辺の原発の様子が気になったのは
皆さんも同じですよね。幸いどこの発電所も異常がなかった様でひとまず安心しましたが、今回のこの地震は地震に慣れていない
九州の人々にとって〝何か〟を考えさせてくれるひとつのきっかけにもなったのではと、前向きに想うところです。
「備えあれば憂いなし」とは言いますが、命というものを与えられているこの今を精一杯生きる事こそ、わたしたちが果たしていく
使命ではないでしょうか。
家族や友達、隣人や遠くの仲間に想いを馳せる時間を得た事が、今回の自然災害によってもたらされた事に、ある意味感謝しています。
この今も捜索や救助に尽力されている方々に深い敬意を払い、被災された方々のご無事とご冥福を心からお祈りしております。